食生活①

現在

 

おはよう

帰宅時間は?

行ってらっしゃい

お帰り

おやすみ

 

交わす言葉は

この必要最小限の会話のみ

 

どうしてこのような状況位なったのか。

少しずつ振り返ってみたい。

 

例えば食生活。

元々育った家庭が和食中心の生活であったこと。

身近に美味しい京料理を食する環境があったこと。

から私自身は和食大好き人である。

 

一方、夫はというと、

炭水化物をこよなく憎み、馬鹿にしている。

育った家庭も、脂っこいメニューを好む家庭であったように見受けられる。

なので、肉、肉、肉。

食卓に肉料理が上らぬ日はない。

そんな人である。

 

そんな正反対の二人が同じ食卓を囲むことになった時、

私達世代、

男社会で育ち、夫を支え讃えることが良妻と教育されてきた私達世代が取るべき選択肢は、

夫の食生活に合わせる、

の一択であった。

 

そうして、和食を蔑み、イタリア料理をこよなく愛する夫に合わせた食卓を家族で囲み、

長い年月が過ぎていった。

 

ところが、

齢を重ね、私の内臓が悲鳴をあげる。

成人病検査でアラートが鳴ったのである。

(なぜだろう。同じ食事を口にしていた夫には問題がない。)

 

アルコールNG

味付けは薄味で。

野菜中心生活。

脂質を避ける。

和食推奨。

 

などなど。

食事指導を受け、私と夫の食事を同じにすることが、

不可能な状況になったのが、2〜3年前。

 

食するメニューが違うなら、

同じテーブルに、同じ時間座っている必要もなく、

夕食を共にする日が少なくなっていく。